株式投資のチュートリアル

株式投資をはじめたいんだけど、何を買うか、どの証券会社を選ぶか、どんな手続きが必要なのかさっぱりわからない。

そんな初心者のために証券会社選びから銘柄選びまでを網羅した記事を書きたいと思う。何もわからない人が、最速で自分の資産をシーゲル流のポートフォリオにて運用できるための情報を目指している。意外とブログなどでも見かけない、「マネするだけ投資法」である。

Rubyというプログラミング言語で、Railsというフレームワークを勉強するために用意されたチュートリアルがあるのだが、そこでは開発環境からサーバまで、全てが勉強用としてあらかじめ決められていてすごく便利だった。今回はそれに習って、僕の方でどの証券会社を使うか、どの銘柄を買うかなども全部決めさせていただく。

効率的に説明するには、証券会社などの条件はすべて揃えるべきだ。どうせ合理的な解は絞られるのだから。

つまりこれは、「悪いようにはしないから俺に言われたとおりにしときなよ。」というパターナリズム(相手のためを思った上から目線)全開の記事である。どうしてそうすべきか等の説明はまた他の記事で書くつもりなので、あまりその点を細かく解説する気はないし、自分で考えたほうがうまくいくと思う人はこの記事を読む必要はない。

株式投資をはじめたい初心者の方が、僕の推奨するポートフォリオに近いものを実際に構築する、そこまでの手順を解説したもの、それがこの記事である。

対象とする読者の範囲は、1万ドル分(今の相場でおよそ110万円程度)以上の余裕資金がある人とする。

買う銘柄などの選び方は、「ウォール街のランダム・ウォーカー」「株式投資第4版」「株式投資の未来」という3つの有名な著書から得られた知見がベースとなっている。この通りに買ったからといってうまくいく保証はないし、失敗しても僕は責任を負うつもりはないが、客観的に歴史を振り返った場合に長期的には限りなく高い確率で勝てる投資法だと言って良い。

※筆者は証券会社などから一切広告料などは貰っていないことを明記しておきます。

続きを読む →

為替ヘッジをしなくていい理由

日本人の米株投資家が必ず一度は考えるのが、為替ヘッジについてだろう。

シーゲル本は主にアメリカ人が対象になっているので、彼らがアメリカ株を買うことは為替リスクを伴わないが、僕らにとっては事情が違う。

将来的に上がり続ける期待を持てる株式と違って、為替は激しい上下運動を繰り返しているようにみえる。

僕たち個人投資家は、この為替リスクについてどのように考えるのが正しいだろうか?

───結論から言うと、僕は為替ヘッジは必要ないと考えていて、その理由を説明していきたいと思う。

続きを読む →

人生のクリア条件

人生は50万ドルでクリアできる。

日本円でいうと、5000万円程度だ。

人生クリアとはどのような状態かというと、働かなくても食べていける状態である。

何かに追われながら、日々の仕事に身を投じ、それでもそこに何かしらの生きがいを見出していこうなどとする、貧しい状態からの解放が約束される額だ。

アメリカ株の平均リターンは7%程度なので、5000万円が手元にあると、株式による収入で、おおよそ年収350万円の人が働いて稼ぐのと同じくらいのお金を毎年受け取ることができる。

これを40代、50代で達成すれば、例えばアーリーリタイアメントが達成できるというわけだ(無論、これは最低ラインなので現実的にはもう少し貯めたほうがいいだろうが)。

では、毎年どの程度の額を積立し、株式投資に回せば人生をクリアできるのだろうか?

人生クリア状態とは、限られた人間のみに与えられた特権なのだろうか?

次の図を見てほしい。

20歳から年間それぞれ50万円、100万円、150万、200万円を積立し、それをアメリカ株のS&Pインデックスに投資した場合の資産推移である。

5000万円の地点をみると、年間200万の積立なら35歳、150万なら38歳、100万なら43歳、50万なら51歳で人生がクリアできることになる。

このグラフの前提は、7%の株式リターン(100年以上の過去米株S&Pリターンの平均)、無税(NISAで実現可能だが、全部はカバーできないので実際はこのグラフよりも少しクリア達成は遅れるだろう)だ。

20歳からそんなに積立ができないという方は、脳内でグラフを右にシフトさせて欲しい。仮に25歳から積立をはじめたら、達成が5年伸びるだけである。

このグラフを見ればわかる通り、普通のサラリーマン程度の年収の人でも、5000万円貯めて人生をクリアすることはそんなに難しいことではない。年50万程度の積立(月4万2千円くらい)をコツコツと投資にまわしていけば、時間はかかるながらも達成可能なラインだ。

一方、全く投資などをしなかった場合は、次のようになる。

20歳から60歳まで積立をしたときに、運用をしていた人とそうでない人の差は5倍程度、税金を考慮すると4倍程度になるだろうか。つまり、年50万円の積立でも、正しく運用していれば年200万円積立をした人と同じだけの老後資金を確保できるということになる。

なお、この記事は特別にアーリーリタイアメントを奨励するしているわけではない。

クリア後の人生は、働きながら毎年350万円の不労所得を派手に使って遊ぶのもいいだろう。

大事なのは、5000万円貯まれば、そこからの人生にはほぼ経済的な自由が保障されているということである。

仕事が嫌になったら辞めて、ゆっくり働ける転職先を探すのもいいだろうし、資産1億円を目指して積立を継続して、完全な仕事からの解放を目標にするのもいいだろう。

僕は、このまま普通に積立を続けていればそのうち人生をクリアしてしまうことを悟り、少し前から家事代行サービスの利用を始めた。月2万円で部屋を清潔に保ってくれる。

老後に有り余る金があってもしょうがないし、今から少しでもQOLを向上させるために金を使わねば、というようなことを考えている。

レジスタンス、アヴァロンのLINE BOTを作りました。

レジスタンス アヴァロンをLINEで気軽にプレイするためのBOTを作りました。

定員が50人までなので、40名前後までいった場合は非公開に変えさせていただく可能性がありますが、まだ枠は余ってますのでご自由にお使いください。5人-10人で遊べるゲームですので、友達と遊ぶのにいいと思いますが、もしプレイする相手に困ってるようなら、うちのLINEアヴァロンサークルでも遊べますので、@hiroakit_rokoまでご連絡ください。

QRコード

ID検索する場合は、@ufh8655t です。

以下説明書

続きを読む →

シーゲル流、日本人向けポートフォリオ

僕が目指しているポートフォリオを公開します。

port

以下の記述はシーゲルの株式投資第4版、株式投資の未来に書かれていることを前提として、昨今の相場の傾向を踏まえつつ日本人向けにアレンジしたものです。

ネット上にもシーゲル本に影響を受けた方が数多くおり、それぞれのポートフォリオを公開していますが、一部シーゲル氏の主張を無視して米株1本で良いのだというような記述が目立ちます。

シーゲル氏は成長の罠という言葉で新興国への過大な期待を牽制する一方で、世界的に米国のマーケットが占める割合が今後低下していく旨についても言及があり、世界への分散投資が基本である論旨は株式投資第4版、株式投資の未来の両著で一貫しています。

僕自身も、ポートフォリオの半分で世界分散の下地をつくり、残り半分でリターンを補完していくという戦略は、リスクとリターンのバランスの取れた素晴らしいコンセプトだと思っています。

 

ひとつひとつ解説していきます。

VT – 世界分散投資 (30%)

シーゲル氏の「時期によって利回りの良かった国は異なる。広く分散投資をしたものがより多くの果実を得るだろう。」という予言に従った、このポートフォリオのベース部分です。VTの構成として、米株が50%程度あるので、このポートフォリオ全体における米株の割合はおよそ65%となっています。ポートフォリオ全体に占める新興国の割合は低めになるので、今後の中国、インドの台頭を見越しておきたい人などはVWO+VTI+VEAなどで割合を調節しても構いませんが、くれぐれも成長の罠には気をつけて。

日本債権・日本株(各10%)

シーゲル氏のポートフォリオには存在しない、日本人による投資であることを考慮した部分です。僕自身は、為替変動というのはむしろ長期的には各国のインフレ格差を調整してくれるバランサーであり、過度に心配すべきでない(為替リスクの考察)と考えていますが、短・中期的には本来の通貨バランスが現れないリスクが存在すると考えています。もし緊急でお金が必要になった場合の世界同時株安などを担保しているのが債権ですので、投資資金を安定して長期で運用できるのであれば日本株20%でも構いません。投資資金のうち2割を円建てで持つことで、為替の不意な変動リスクもマイルドになります。また、日本株は過去米株との相関係数がEU各国に比べて低めだったというデータもあり、米株からの分散先にも優れています。シーゲル氏の研究成果は米株の過去データに基づいており、日本でもそっくり同じセクターなどが高利回りとはならない可能性もあるため、インデックスファンドを推奨します。

VDC、VHT – セクター別投資(各15%)

シーゲル派にはおなじみの生活必需品、ヘルスケアセクターです。この2つのセクターは、株式投資の未来が出版されて以降も安定して高利回りを叩き出しており、シーゲル氏の研究の成果が確実に現れています。VDCはディフェンシブ銘柄として標準偏差も低く、VHTは今後さらなる成長の期待できるバイオ株を多く含んでいます。シーゲル派であれば、この2つをポートフォリオに入れないのは考えられません。また、NISA枠は、120万円以上の再投資ができないため、配当が少なく株価自体が成長する銘柄が好ましいと考えていますが、VHTは成長率に対しての配当が少なめなので最もNISA向きではないかと考えています。

VBR – 小型バリュー株投資(10%)

シーゲル派の中でも、比較的意見の割れやすい部分ではないでしょうか。株式投資第4版で公開されていた小型バリュー株の過去成績の良さが根拠となっている部分です。とはいえ、VDCやVHTと比べるとここ10年ほどの成績はパッとしない部分があります。また、標準偏差が高めなので安定性が低い傾向があります。僕はここ数年の傾向よりは長期的なデータを重視したいので1割をここに割いています。VIOVも検討しましたが、VBRのほうがシーゲル氏のデータ上では優れていると判断しました。

VYM – 高配当株投資(10%)

こちらもシーゲル派ならば外せない銘柄でしょう。高配当の銘柄を再投資していくことが高利回りを叩き出しているのは長期に渡っての事実です。HDVよりもVYMのほうが分散先が広く、よりインデックスに近い動きをするようです。特化したい人はHDVを選ぶのも一考かもしれません。

 

他、ポートフォリオに入らなかった気になる銘柄など

VDE – エネルギセクター投資

シーゲル推奨のポートフォリオに入っていたエネルギーセクターですが、原油安の影響もあり、ここ10年の成績があまりに悪いので抜いています。市場平均を大幅にアンダーパフォームしています。逆に投資のチャンスと捉える方もいるでしょうが、産業構造の変化に伴って、既存のエネルギー産業の不況が長引く可能性もあるため、リスクが高めであると判断しています。

IXN – グローバル株投資

シーゲル推奨のグローバル株枠です。VBRの代わりにこちらを入れるのもありかもしれません。ここ10年の利回りもそれほど悪くありません。

VGT – ITセクター投資

シーゲルをはじめ、バフェットなどの投資家も回避してきたIT株です。実はここ10年の推移をみると大幅に市場平均をアウトパフォームしています。最近はバフェットがアップル株を購入したことなども話題となり、長期投資におけるIT株の位置づけもかわりつつあるといえるのかもしれません。

REIT – 不動産投資

シーゲル本でも少しだけ触れられていた、REITへの分散投資も考えたました。しかし、REITはそれ自体のリスクのバラ付きが大きく、かつ株式との相関も相当に高い印象があり、リスクの分散になっているか怪しい気がしたのでポートフォリオには含めませんでした。もし良い商品など知ってる方がいたら連絡ください。

ご意見等はTwitterの@hiroakit_rokoまで。

人狼というゲームについて思うこと

ルンバという自動掃除機が足の長いソファのある部屋の価値を高めてくれるように、10人以上の人的資源が一つの場所に集中している、その場所の価値を飛躍的に高めてくれるのが人狼というゲームだ。他のボードゲームのようにテーブルのスペースもたいして必要とせず、お酒の場などでも気軽にプレイすることができる。GMがゲームに参加できない、早く死んだ人が暇、などの問題はあるが、それを差し引いても大好きなゲームだ。

人狼とはどのようなゲームですか、と問われたときの返答は、おそらく人によってまったく異なる。僕は人狼との出会いが友人とのインナーサークル的(某W大学界隈)なネット人狼だったため、近年のテレビ人狼などで人狼を知ったという人と、かなり印象が違う実感がある。その辺の話をしてみようと思う。

続きを読む →

収入斜線から見た各島評価

このゲームにはいくつか拡大再生産の要素があるが、そのうち大きなものの一つが収入斜線による毎ターンの銀収入である。この時、プレイヤーを迷わせることになるのが、どの島を取得し、どの島から埋めていくのが効率的なのかという問題だ。本島を含めたどの島も最初の数銀は高効率だが徐々に効率は低下していくので、プレイヤーはどの順番でタイルを置くべきかと頭を悩ませることとなる。とはいえ、それぞれの島を見れば直感的に次はこれ、次はこれという風におおよその順番は理解できるものだが、より強固な確信を持ってプレイをするために各島の収入斜線の効率表を作成した。

続きを読む →

オーディンの祝祭研究用ルールについて

オーディンの研究をしようとすると、乱数の壁にぶち当たる。それがウヴェ様のご意思とはいえ、ベストな戦略を研究しているときにサイコロの運に左右されてしまうのは好ましくないし、理論値による最高スコアを出してみる試みもサイコロアクションが強くなりすぎて実戦から考えるとあまり意味がない。よって、いくつか研究用のルールを策定した。

  • 狩猟、罠の出目は3に固定、捕鯨は4に固定。
  • 襲撃の出目は6に固定、略奪は9に固定。(襲撃が7となってましたが6の誤りです、すみません12/5修正済)
  • 職業は使用しない。

この数字に決めた根拠は前記事にあるので必要ならば参照して欲しい。職業は練習プレイとしてはあってもいいのだが、そもそも職業などの支援がない場合に、どのラウンドにどのアクションをしておくのが良いのかを研究するのがもっとも実戦のための研究としては価値があると思われる。このサイトにソロプレイ研究用のツールが置いてあって、各ラウンドの盤面と棋譜を残しやすい機能をつけているので、よろしければこのルールでスコアアタックをしてみて、良い手順を見つけたら教えてくれると嬉しい。このルールで140超えればけっこう凄いと思う。なお、武器や山岳のめくれにも乱数要素があるが、比較的インパクトが小さいのでとくにルールとして縛る対象にはしていない。

アクション成功率と期待値

オーディンの祝祭には、いくつかの乱数が用いられる。職業カード、武器カード、山岳タイル、そしてサイコロを使用したアクションだ。職業カード、武器カードなどの要素はゲーム毎に合理的な勝ち筋を分散させ、リプレイ性を高めるための要素としてゲーマーからも許容されることが多いが、アクションの成否をサイコロによって決定する運ゲー要素がウヴェ様のゲームに登場したのは意外であった。とはいえ、毎ゲームの勝者が神様の気分によって決定されるような事態をウヴェ様が許すはずはなく、アクション失敗時のネガティブなインパクトは最低限に留められるように設計されている。しかしながら、このアクションの成否が序盤どれだけ加速できるかをある程度左右してしまうのも事実であり、プレイヤーは適切なタイミングでサイコロアクションに挑み、適切な回数だけサイコロを振り直さなければならない。そこで、8面サイコロと12面サイコロそれぞれについて、アクションが成功する確率と出目の期待値を計算してみた。

続きを読む →