Direxion SPXL 徹底分析 アメリカS&P500の3倍の投資効果を実現するレバレッジ3倍ETF




Direxion SPXL とは

DirexionデイリーS&P500ブル3倍 ETFは、手数料および費用の控除前の段階で、ファンドの日次基準価額の値動きがS&P500指数の3倍の投資効果を指標としたETFです。

当サイトでは、同シリーズのレバレッジ3倍ETFとしてはCUREをイチオシとしていますが、あくまで市場平均にこだわりたい方にとってはSPXLのほうが良いでしょう。

Direxion CURE 徹底分析 期待大のヘルスケアセクターに投資できるレバレッジ3倍ETF

2017.10.28

保有上位銘柄

Apple(3.37%)、Alphabet(2.47%)、Microsoft(2.43%)、Exxon Mobil(1.93%)、Johnson & Johnson(1.66%)と続きます。S&P500が投資対象ですので、大型株が中心となります。1位の銘柄でも3.37%なので、分散度は十分に高いといえますね。

インデックスのセクター別構成比率

情報技術がトップの20.67%、金融15.68%、ヘルスケア14.30%、一般消費財・サービス12.95%、生活必需品10.42%と続きます。

アメリカのITセクターがいかに発展しているかがわかりますね。

経費率

純経費率は0.95%です。レバレッジをかけているために普通のインデックス商品よりもだいぶ高くなります。

レバレッジETFの注意点

このレバレッジETFは、レバレッジ商品の中ではかなりおすすめの商品なのですが、レバレッジETFという特性上、誰にでもおすすめできるわけではありません。

まずは商品説明ページの以下の注意書きの内容を理解しましょう。

レバレッジの利用はボラティリティを上昇させます。レバレッジ型ETFは、当営業日の運用目標を達成することを目指しており、2営業日以上離れた取引期間においては、対象指数に連動した値動きは期待できるものではありません。レバレッジ型ETFは全ての投資家に適している金融商品ではなく、その活用はレバレッジのリスクを理解し、投資資金を積極的に運用したいと考えている投資家に限定されます。

1日単位ではおおよそ対象指数に連動した(このETFなら約3倍の)値動きが期待できるが、2日営業日以上となると対象指数との間にズレが発生してきます。

こういったレバレッジETFの原理については過去の記事で詳細に解説しているため、必ずその性質を理解しておきましょう。

レバレッジETFを考える

2017.07.11

レバレッジETFは、本質的には逆ドルコスト平均法である

2017.10.25

過去の実績

SPXLの設定日は2008/11/05です。

なんかずいぶんと都合のいい時期に設定されたETFですね。笑

同じ対象指数にレバレッジをかけずに投資している商品であるVOOと各年の動きを比べてみましょう。

SPXL VOO
2012 44.07% 16.00%
2013 118.37% 32.39%
2014 37.49% 13.55%
2015 -5.52% 1.31%
2016 30.1% 12.17%
過去5年年率 43.73% 15.58%

過去5年の年率リターンはなんと43.73%です。

レバレッジETFというのは本質的に順張り投資であるため、こうした右肩あがりの相場においては飛躍的なリターンをもたらします。

SPXLの株価はここ5年間で、およそ5倍になっています。

当サイトのSPXL評価

総合評価

期待リターン ★★★★★★★
リスクの低さ ☆☆☆☆☆
経費コスト ★☆☆☆☆
将来予測 ★★★☆☆
おすすめ度 ★★☆☆☆

評価理由

SPXLはレバレッジ商品という性質上、誰にでもおすすめできるETFではありませんが個人的には好きな商品です。

当サイトの推奨ポートフォリオでは採用していませんが、リスク選好度次第では選択肢に入ると思います。

シーゲル流、日本人向けポートフォリオ

2017.02.20

おすすめ度は読者にギャンブルを促すべきでないという観点からあえて低くしていますが、僕はレバレッジETFは耐え難く魅力のある商品だと思っています。

レバレッジETFは、短期取引のギャンブルをするための商品という言説が流布されていますが、これは誤りであると考えています。

レバレッジ商品は確かに長期になると指標の動きから乖離するのは確かですが、これは必ずしもマイナス方向に乖離するということではありません。

このあたりの解説は過去記事をご覧ください。

レバレッジETFは、本質的には逆ドルコスト平均法である

2017.10.25

僕は基本的に、株の運用はシンプルにバイ&ホールドでいいと考えていますが、レバレッジETFの運用に関してはある程度の割安/割高を判断しながら取引するのが正当化されることもあり得ると思います。

それは暴落をしてもずっと保有していればプラスになるという保証がない点と、期待値がマイナスになるくらいの割高水準となったときは、税金や取引コストを超えて決済をしておくメリットが上回る可能性がある、というのが理由です。

とはいえ、それは短期取引をオススメするということではありません。

株式投資のもっとも根源的なリターンは時間×保有量によって実現されます。

これはレバレッジETFを運用するときも一貫して重要視すべき原則であり、短期の値動きを狙うようなゼロサムゲームをやる価値はありません。

基本的には長期的にホールドし、極端な割高水準になったときには保有額を減らすというのが現実的な解ではないでしょうか。

例えばシンプルにPERを基準にする場合は次のような過去の長期データを参考にすることができます。

ギャンブルにおける真の問題点とは?

ギャンブルはハイリスク・ハイリターンで、リスクが高いから良くないと言われますが本当にそうでしょうか?

僕の考えでは、世間一般でいうギャンブルの一番の問題点とはリスク(不確実性)の高さではなく、期待リターンの低さにあります。

例えばFXはゼロサムゲームの中から手数料が抜き取られていくだけのゲームですし、パチンコや競馬も主催側にかならず儲けがでるように出来ていますから期待リターンはマイナスです。

つまり、そもそもこれらはハイリスク・マイナスリターンなのであってハイリスク・ハイリターンですらないのです。

SPXLのようなレバレッジETF(インバースを除く)は、この意味において正しくハイリスク・ハイリターンであり、リスクを受け入れられる人は買う価値のある商品であるといえます。

リスクとリターンの比率では通常のETFに経費コストでおとりますが、期待利回りという意味では群を抜いて高いといえるでしょう。

あくまでポートフォリオの一部として採用し、リスクを増やしてリターンを高める目的で採用される限りにおいて、僕は肯定的です。

米株ブログ界隈ではSPXLやCUREなどのETFがあまり注目されませんが、ROKOHOUSEではイチオシのETFとなっています。

 

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30代元システムエンジニア。 日本では経営学、アメリカで経済学や統計学などのビジネスを専攻。 趣味は株式投資からゲーム、音楽まで幅広く。 リンクフリーです、ご自由にどうぞ。