麻雀にそっくりな株式投資




皆さんは、麻雀をやったことはありますか?

僕は大学生くらいの頃に、よくやっていました。

振り返ってみると、麻雀と株ってものすごく似てるんですよ。

今日はそんなお話です。

「科学する麻雀」との出会い

僕が大学生くらいの頃によく読んだ本で、その後の僕のモノの考え方に大きな影響を与えた本がありました。

とつげき東北さん著作の「科学する麻雀」という本です。

この本は、オカルトが蔓延していた麻雀界に一石を投じた革命的な本でした。

「流れ」や「裏スジは危険」「跨ぎ筋は危険」などの平均的な麻雀理論がいかにバカらしいかを、プログラミングによる統計的な観点から徹底的に批判した本だったんですね。

ただのランダムな現象に、人間が何らかのパターンを見出して、オカルト理論が蔓延する・・・・これって実は金融の世界とそっくりなんですよ。

麻雀と株式投資の類似点

誤ったパターン認識

ウォール街のランダム・ウォーカーの著者、バートン・マルキールはとある実験を行いました。

ある架空の株式を考え、その価格変動を表示するチャートを作るというものです。

彼は取引日ごとに学生たちにコインを投げさせ、その結果によって終値を決めて、ランダムに作られたチャートを完成させました。

それをテクニカル取引に心酔する友人に見せると、

「今すぐ買いだ!こいつは古典的なパターンだ。これなら今週中に15ポイントはいけるはずだ!」

と返答されたといいます。

人間はただのランダムな現象にも、何らかのコンテキストを想定し、パターン認識をしてしまう癖があります。

麻雀でも、統計的には何のシグナルにもなっていない相手の捨て牌を、危険なスジのサインだと誤認するような理論が未だに横行しています。

誤ったパターン認識による機会損失

麻雀の世界では、中途半端にゲームに慣れた人ほど、誤ったパターン認識にもとづいて危険を誤認し、結果的にゲームからオリて機会損失を出してしまうという現象が存在しています。

このゲームにおいて大事なのは、どうせわからない相手の待ち牌を予想することなどではなく、効率的に自分の牌をアガリの形まで持っていくことです。

下手な人ほど、相手の待ち牌を「一点読み」して、その「危険牌」を「回し打ち」をすることによってアガリから遠ざかっていく傾向があります。

投資の世界でも同様です。

投資の世界に慣れてきた人で、かつ統計的な思考が苦手な人ほど、「相場の空気」に対して敏感になり、勝手に機会損失を出して自滅していくのです。

経験値は関係ない

もう一つ共通する点として、麻雀の世界も株式投資の世界も、麻雀歴や投資歴の長さは、その人の賢明さにほとんど影響していないというのも面白いところです。

麻雀を長くやっている人でも、未だにオカルトを信じ続ける下手な人は山ほどいます。

投資も同じで、投資歴が長い人ほど優れた投資観を持っているかというと、まったくそんなことはありません。

逆に、そういう人ほど自分の経験を過剰に評価したバイアスがかかる傾向すらあります。

そもそも、投資というのは過去のデータがすべて入手可能な状態になっているわけですから、過去の自分が参加していた期間の傾向を重視して投資判断をすることは全くナンセンスです。

まとめ

「科学する麻雀」「ウォール街のランダム・ウォーカー」の2冊は、分野は違えど主張の内容は驚くほど共通するものがあります。

一点だけ補足しておくと、麻雀世界における「流れ」などの概念はまったくのデタラメですが、株式投資における「トレンド」「移動平均線」などのテクニカルな概念に一定の理はあります。

ただし、それらの傾向というのは、大体の人が考えているよりはランダムに近いし、統計的に考えてもあまり役に立つものではないという点ではやはり麻雀と類似しているのです。

僕は明らかに「科学する麻雀」という本から麻雀というゲームの枠を超えて影響を受けていますし、この本は麻雀自体にはそこまで興味がないという人にもオススメの本です。

同書が用いているコンピュータを用いた統計学的なアプローチというのは、株式投資を考える上でも明らかに有用であるからです。

 

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