なぜROKOHOUSEはヘルスケア(VHT)、生活必需品(VDC)を推すのか?




今年もあと2日で終わりですねえ。

僕の毎日更新も今年いっぱいで終わりにするつもりですので、気合いれて書いていきます。

本日の記事はバンガードが出している全10種類のセクターETFの分析です。

セクターETFは全て2004年から設定されてまして、比較的長期における良いデータを取ることができます。

先日公開したETFランキングでも僕はヘルスケアや生活必需品を推していますが、そのあたりの理由も説明することができればと思います。

必見!おすすめ米国ETFランキング まとめ記事

2017.12.26

各セクターETFの過去のリターンは?

まずは、これまでに各セクター別ETFが収めてきた年間リターンをみていきましょう。

期間は2004年9月24日~2017年12月28日までのものです。

VTI 米国株全体 9.46%
VDC 生活必需品 10.86%
VHT ヘルスケア 10.86%
VGT 情報技術 11.95%
VDE エネルギー 7.23%
VCR 一般消費財 10.64%
VFH 金融 4.92%
VOX 電気通信 7.99%
VAW 素材 9.58%
VPU 公益事業 9.98%
VIS 資本財 10.16%

どうでしょうか。

情報技術セクターの調子がよいことと、原油安の影響を受けたエネルギーセクター、サブプライムショックで大打撃を受けた金融セクターが冴えない以外については、あまり代わり映えがしないように見えますね。

生活必需品、ヘルスケアも情報技術に続いて健闘していますが、ぶっちぎりに良い成績というわけでもありませんね。

各セクターETFの投資効率は?

しかしながら、これはフェアな比較とはいえません。

なぜならば、各セクターのリスクの大小が考慮されていないからです。

でも効率市場仮説によれば、高リターンなセクターはリスクも高く、低いリターンのセクターはリスクが低いはずですから結果的には大差ないのでしょうか?

では、今度はリスクとリターンをどちらも考慮したシャープレシオ(投資効率)を基準に比較してみることにしましょう。

わかりやすいように、VTI(米株全体)を100点とした時に各セクターが何点の投資効率になるかに直して、降順にならべています。

VDC 生活必需品 175点
VHT ヘルスケア 141点
VGT 情報技術 132点
VPU 公益事業 118点
VCR 一般消費財 109点
VIS 資本財 99点
VAW 素材 78点
VOX 電気通信 72点
VDE エネルギー 41点
VFH 金融 15点

結果はこうなりました(もし検証したソースコードが欲しい方いたら言ってくださいね)。

先ほどは情報技術セクターがトップでしたが、このようにリスク調整済みのリターンを比較すると、生活必需品(市場平均のなんと1.75倍)が圧倒的となります。

ヘルスケアも2位につけており、ディフェンシブなセクターと呼ばれている両セクターは非常に良い投資効率を誇ってきたことがわかります。

シーゲル教授の本でも、両セクターは歴史的にもディフェンシブなセクターとの記述があったことから、この傾向はこの2004年以前から持続しているということが伺えます。

リターンの時は大した差でもないのに、シャープレシオに直すとこれだけ差がつくということは、つまりリスクの差がここまで大きいことを意味しています。

なお、公平を期すために言っておくと、金融がひどい成績になっているのは明らかにリーマンショックの影響ですので、これからの投資効率を推測する意味ではあまり真に受けるべき数値ではないと思います。

人はリスクを好む?

先日読んだWSJで、小型株はリスク(変動幅)が大きい分、リターンも大きいと通説では言われていたほどには良いリターンをあげてこなかったという話が紹介されていました。

生活必需品やヘルスケアがローリスク・ハイリターンな成績をあげてきたことと、この話は表裏一体であるように感じられます。

僕が思うにはやはり、人々はリスクが好きなのではないでしょうか?

今の仮想通貨への熱狂を見ていても感じますが、ボラティリティの高い相場はむしろ儲けるチャンスであり、そういう相場にこそ惹かれるという投資家がむしろ多いように感じます。

もしもこの仮説が正しいとすれば、僕たちはディフェンシブセクターに投資をして安全に資産を増やしたり、場合によってはそこにレバレッジをかけてリターンを高めたりできることになりますよね。

ROKOHOUSE式 可変レバレッジド・ポートフォリオ

2017.12.09

データの継続性について

生活必需品、ヘルスケアの高リターン性がこれからも続くかどうかはわかりません。

僕は続くのではないかと予測していますが、両セクターにも様々なリスクがあることは事実ですし、高いリターンが永続することを断言することはできないでしょう。

でも、それに比べて両セクターのディフェンシブ性はより高い確度で続いていくような気がします。

そもそも生活必需品やヘルスケアが不況に強いのは、不況の局面でも需要が失われないような性質のものであるからですし、実際にリーマンショックの下げ幅も限定的だった実績があります。

ということは、投資効率の分母はリスクですから、リスクの低いこれらのセクターがこれからも「少なくとも投資効率として」市場をアウトパフォームしていくのではないかという予想をすることはできるでしょう。

今のような順調な相場では波に乗り遅れることも多いセクターですが、いつリセッション入りするかわからないような相場であるからこそ、こういったセクターを重視しておくのが合理的であると考えています。

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