VALUについての私見

VALUというサービスが面白いです。

https://valu.is

株式会社のシステムをそのまま個人にも適用したような仕組みで、自分の価値をVA(株式)として売り出すことができます。通常の株式は、将来の配当を根拠にして価格がつきますが、VALUの場合はVAを買ってくれた人に対して優待を設定することができるため、これが価格の根拠となっているということができます。

ただし、優待の有無は個人が自由に設定できるようですし、仮に設定されていたとしても、それが将来にわたって持続するような決まりはありません。株式会社の場合は大株主になれば経営権をも掌握することができますが、VALUは個人が株主に生き方を拘束されるわけでもないので、実際のVAの価値は通常の株式よりも著しく低いということができるでしょう。

それでも、多くの人が大金を払ってまでも有名人のVAを購入したりと相場が加熱している現状は、ケインズの有名なアナロジー、美人投票を彷彿とさせます。投票者が100枚の写真の中から、もっとも容貌の美しい6人を選び、投票者全体の平均的な好みにもっとも近かった人に賞金が与えられるというものです。このようなゲームを行うと、自分が実際に誰が好みかではなく、他の人が誰に投票するかを考えるメタゲームとなり、その深読みが何層にも重なっていった結果として、一般的に美人とはいえない人が選ばれる結果にもなり得る、といったお話です。

短期トレーダーは、このような状況をむしろ好ましいと考えるかもしれません。いち早く上がりそうな銘柄(人物)を見つけてVAを買っておけば、自分と同じようなことを遅れて考えた愚か者に高額で売りつけることができます。

このサイトで推奨しているのは安定した長期投資なので、VALUを投機の対象として利用することはおすすめしません。積み上げられた砂上の楼閣はいつか崩れるのが目に見えてるからです。株式の場合は、今の価格が妥当かどうかの指標としてPERなどを利用することができますが、VALUにはこういったものもありません。人々が長い間、何かに高い値段をつけるためにはそれなりの根拠が必要なのです。この観点からいって、VAには投資対象としての価値はないといってもいいでしょう。

でも僕は、VALUには違った意味で価値があるし面白いシステムだと思います。VALUは年会費が時価で決まるファンクラブのようなものだと考えることもできます。たくさんの人が良いと思うようなサービスが提供されれば必然的に高い値段がつくし、そうでなければ徐々に時価総額は失われていくでしょう。アーティストが流動的なファンクラブとして利用する他にも、情報商材ビジネスの場としても面白いかもしれません。情報商材には怪しいものが多いですが、本当に情報の価値があるものにはそれなりの価格がつき、そうでないものにはつかないことになるでしょうから、一般的な怪しい情報商材に比べれば市場原理によって淘汰圧を受けやすく流動性が高い分、健全だということができます。

試しに、僕も昨日上場申請をしてみたのでよかったら買ってもらえると嬉しいです。

VAを買ってくれた人向けのサービスとして、僕の買っている銘柄の公開や、その人の資産状況に応じた購入銘柄のアドバイス等ができればいいかなと考えてます。そもそも審査が降りるのかどうかもよくわかりませんが、たいした値段はつかないと思うのでよろしくおねがいします。

7/28日 追記
先日、上場しました。基本的には、投資に必要な知識はこのBlogで完結させていくつもりですが、僕の資産状況に興味のある奇特な方や、応援してくれる人は株主になってくれると嬉しいです。

https://valu.is/hiroakit

to_blogmura