僕がFXで損した時の話




10年前の僕は、FXトレーダーでした。

まだ大した金融知識や経済知識もありませんでしたが、当時から本を読むのは好きだったため、勉強しながら手探り状態でトライしてました。

今にしてみればバカだったなとか思うんですけど、なんだかんだで、あれが僕にとって投資の入り口だったんだなと思うところがあります。

スワップポイントに目覚める

FXと株を比べてみると、投資対象として明らかに株のほうが優れているんですけども、FXをやっていた頃から僕の投資哲学というか考え方は当時からあまり変わっていません。

それは、期待値の取れそうなモノに分散して投資し、長期的に保有して利ザヤを稼ぐ、という方法論です。

僕は、FX特有の仕組みであるスワップポイントというものに目をつけました。

スワップポイントというのは、保有している通貨ペアにおける両国の金利差を補正するために貰えるお金のことで、当時は例えばアメリカは高金利、日本は超低金利だったため、USD/JPYのペアを保有していると、ほとんどアメリカの金利分がそのまま手に入ったんですね。

僕が考えていたのは、

「為替がランダムウォークするのであれば、金利の高い通貨を片っ端から買い、金利の低い通貨を片っ端から売っていけばリスクは分散され、スワップポイント分がそのまま期待値として得られるはずだ。

そしてFXではレバレッジをかけられるので、スワップポイントによる年利5%にレバレッジ4倍をかければ年利20%も夢ではない──。」

というようなプランです。

狂ってると思いますか?僕はマジでした。

金利の高いUSD、NZD、AUD、GBPなどを買い、金利の低いJPY、CHFなどを売っていきます。

そして運良く金利の高い通貨が値上がりしたのもあり、当時の僕の資産200万円は350万円まで膨れ上がります。

そして訪れる2008年

2008年、世界はサブプライム・ショックにより世界恐慌へと突入します。

ドルが売られ、円が買われて僕の資産は350万円から一瞬で150万円まで減りました。

その時の下落幅とスピードというのが僕の想定から完全にはずれていたため、「これはまずい」と思ってその場で決済し、なんとかそれ以上の損失は出さずに済みましたが、貴重なお金を失った事実は変わりません。

そして、それ以降のアメリカは大幅な金融緩和を行ったため、金利は引き下げられ、スワップポイントも得れなくなってしまったのです。

何が悪かったのか?

結果論で物事を片付けてはいけません。

大事なのは、自分の作り上げていたロジックのどこに欠陥があったのかを探り、次に生かすことです。

大まかにいって、僕が取っていた戦略の弱点は以下のようなことでした。

  • 金利差は永続的なものではなく、いつか縮小されてしまう
  • 金利を上げるということは、そもそもその国はインフレ傾向にあるということであり、両国のインフレ比率に差があるのであれば為替によって長期的には是正されてしまう
  • レバレッジ4倍ではレバレッジの比率が高すぎて、予想外の変動幅にまったく対応できない

ここで特に重要なのは2番目の事項です。

金利の高い国の通貨が長期的に下落する傾向にあるのであれば、この戦略はまったく成り立ちません。

ただし経済というのは一つの要因だけで動くわけではなく、例えば高い金利を見越してむしろ買われるといった予測も可能であるため、当時の僕にはなかなか正確な予測が困難なものでした。

本当のことをいうと、これらのことには薄々気づいていたのですが、若かったこともあり、見切り発車で可能性にかけたのです。笑

若い人に伝えたいこと

というわけで、先日の記事で若い人向けに書いたメッセージ、

「若さ特有の衝動を克服せよ」

というのは僕が自分の経験から言っているだけなんですね。

小額投資家にどうしても伝えたいこと

2017年9月26日

なぜだか当時の僕は、あと数年以内にお金持ちになりたいという謎の野望がありました。

でも、普通の人が短時間でお金持ちになるために負わなければならないリスクというのは尋常ではなく、やはり長期間でゆっくりとお金持ちになるのが平均的には近道なんです。

株式の分散投資であれば、金利差が縮小してスワップポイントがなくなってしまうように、将来配当がなくなってしまうようなことは起こりませんし、投資国のインフレはむしろ株式の名目利益を押し上げてくれます。

タイムマシンがあったら、戻りたいです、ほんと。

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ABOUTこの記事をかいた人

30代元システムエンジニア。 日本では経営学、アメリカで経済学や統計学などのビジネスを専攻。 趣味は株式投資からゲーム、音楽まで幅広く。 リンクフリーです、ご自由にどうぞ。