良い借金、悪い借金




日本人にとっての平均的な考え方は、「借金は悪」です。

しかしこれは明らかに間違った考え方であり、例えば企業活動のためには借金が必要不可欠です。

企業の借金は良いけど個人の借金はダメというのも誤った考え方です。

僕も以前は盲目的に借金を悪いものと決めつけていたのですが、先入観を捨てて、頭を柔らかくしてから読んで下さい。

確かに個人の借金に危ないものが多いのは事実ですが、正しいリテラシーを持った人による借金であればむしろ強力な武器となります。

悪い借金と良い借金を分け隔てるものとは一体何でしょうか?

借金のメリット、デメリット

まずは簡単に借金のメリットとデメリットを整理してみましょう。

借金のメリット

  • 投資にレバレッジ効果をかけて、リターンを高めることができる
  • インフレにより実質的な借金は減額される
  • きちんと借金を返し続ければ銀行から信頼を得ることができる

借金のデメリット

  • 金利を払わなければならない
  • 返せなかった場合、担保を取られたり連帯保証人などにも迷惑がかかる

もしあなたが借金したお金を正しく投資しているならば、あなたの投資リターンにはインフレ分の利益が上乗せされており、実質的にインフレ分だけ借金を減額することができるでしょう。

もちろん金利も上がる可能性もあるわけですが、基本的に資本主義というのはインフレを前提にして回っており、これは借金をする上で最大のメリットの一つです。

また、借金をするということはバランスシートの右側の負債を増やすと同時に、左側の資産を増やすことになります。

借金によりあなたの資産は拡大し、きちんと借金を返していけばあなたの資産は担保としても評価され得るでしょう。

こうしたサイクルがあなたの資金調達力=信用を高め、さらなる低金利による資金調達を可能にするのです。

良い借金の必要条件

良い借金の必要条件は2つだけです。

低金利である

まず一つ目の条件は、低金利の借金であることです。

僕が思うに、現在の金利状況で考えると目安としてはできれば2%以内、高くても3%以内というところでしょうか。

この条件により、消費者金融などからの借金、カードローン、リボ払いなどは全滅します。

通常、個人がこのような条件で借金をできるのは限られたケースになります。

例えばオートローンや住宅ローンなどが上げられるでしょう。

特に住宅ローンでは、格安の金利で借りられる上に税控除がきくなどメリットが大きく、使わない手はありません。

ただし、借金をするときには必ずあなたの信用が参照されます。

元も子もないことを言うようですが、良い借金をできる人というのは、そもそもお金をある程度持っている人で信用のある人だったりします。

借金の投資先として、それ+αのリターンが見込める

仮にあなたが2%で借金をしているなら、最低でもそれ+2~3%、つまり4~5%くらいの期待リターンのある投資先を見込みたいところです。

例えば、あなたのポートフォリオに債券や国債などが含まれているのであれば、絶対に借金をすべきではありません。

債券の歴史的なリターンは2~3%なので、こちらに投資するくらいならば借金を減らしたほうがノーリスクな分マシだからです。

その場合はその債券を解約してさっさと繰り上げ返済なりなんなりをするようにしましょう。

借金をするときの適切な金利水準が3%以下である理由は、歴史的な資本収益率というのが4~5%で推移してきている(トマ・ピケティ『21世紀の資本』より)からです。

株式はリスクが高い分、もう少し歴史的にリターンの高い金融商品ですが、借金をするときはあまり過度に期待をすべきではないし、安全係数も考えなければいけません。

具体的に良い借金とは?

ズバリ、僕がしても良いと思う主な借金はオートローン、住宅ローンです。

ただし、車を購入するというのは、ただ出費を増やすだけであって、何の収入にもつながらない点はよく考えてください。

僕が言いたいのは、お金のない人はそもそも車を購入すべきではないが、お金がある人が車を購入するのであればローンを組んで、キャッシュは株式に投資するのが効率的、という話です。

また持ち家の購入については、僕は割と肯定的です。

家族で住めるような家を探そうとすると、2LDKや3LDKの家を探すことになりますが、この賃貸の価格帯は、同ランクの持ち家の35年ローンの返済額よりも高いことも多いのです。

もしあなたのキャッシュフローを増やし、35年間の間に株式投資の利益を享受できるのであればそれは良い借金です。

本当にそこに住み続ける覚悟があるのかはよく考えなければなりませんが、住宅ローンというのは良い借金ができる最大のチャンスなので覚えておいてください。

1%台の金利であれば、債券への投資であっても元がとれる範囲なので、繰り上げ返済もする必要はありません(ただし債券はインフレに注意)。

株式投資のためだけに借金をしようとしている人へ

やめましょう。

株というのは担保としての価値が低く、まずまともな金利での借金をするのが困難です。

それよりも、ETFの中には内部的にレバレッジを効かせてあるものがあります。

こうしたETFであれば、少なくとも借金が返せないというようなことにはなりませんし、ポートフォリオの一部として持つことでリターンを高めることができます。

ただし、自分の資産全体にたいしてどれだけのレバレッジがかかっているのかは常に意識するようにしましょう。

どんなにリスク選好度が高い人であっても、120~130%が限界と考えています。

安定した資産運用をしたい方は、レバレッジをかける必要は全くありません。

株式のリスクあたりリターンは資産の100%以上からは借金の金利やETFの手数料で大幅に落ちるので注意が必要です。

おわりに

今日の記事では、良い借金もある点を強調して書きましたが、世の中の人の借金の大半は悪い借金であることは事実です。

また、借金の金利よりも高いリターンが見込めたとしても、あなたがまだ投資に慣れてない方であれば、単にリターンを過大評価しているだけかもしれません。

僕は決して借金を否定しませんが、良い借金のためにはあなたの信用と高いリテラシーが必須ですので、そこは忘れないようにしてください。

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30代元システムエンジニア。 日本では経営学、アメリカで経済学や統計学などのビジネスを専攻。 趣味は株式投資からゲーム、音楽まで幅広く。 リンクフリーです、ご自由にどうぞ。