毎月分配型批判を批判しようと試みるが最後はやはり普通に批判する




ラノベみたいなタイトルになってしまった。

毎月分配型はタコ足で基準価額が減るからダメ!みたいな批判ってよくみますよね。

前から毎月分配型の投資信託についての論調には対しては違和感を感じていたので、今日はそんな話をしようかなと思います。

そもそも毎月分配型の目的とは?

通常の投資信託はあまり分配金を出さず、配当は再投資することで複利効果を高めようとします。

それに対して、毎月分配型の投信では毎月分配金を出しますが、運用益部分だけでは足りないので集めた純資産の元本の中から払い出す傾向があるんですね。

そうなれば基準価額は減価しますし、だんだんと分配される額は減っていく可能性があります。

なぜ複利効果を消してまで、毎月分配金をたくさん出そうとするんでしょうか?

それは、主に高齢者の方が対象になるとは思いますが、すでに十分な資産がある人が分配金で生活をしたいが、通常の投信の分配金では率や頻度が少なすぎるので毎月一定のお金を得たいというような需要に応えるためだと思われます。

実際に、自分が高齢者になったときに、例えばVYMのような高配当ETFなどを買って生活をしたいと考えても、配当だけで暮らしていくには1億円以上の資産が必要になりますし、そもそも自分の死期に向かってVYMの基準価額ばかりが増えていってもしょうがないですよね。

お金を死後の世界に持っていくことはできませんから、自分のお金を運用しつつも一定額を取り崩しながら、生活できるだけの額を払い出して欲しいという需要は必ずあるはずで、毎月分配型の投信というのはそういった需要に応えた合理的なシステムであるということができます。

つまり、タコ足分配で基準価額が減価するから毎月分配型はダメだ、というのは毎月分配型の存在意義を無視したズレた批判である、と思うわけです。

そもそもですが、タコ足分配しても投資家が損してるわけではありません。

渡したお金を戻しているだけだし、この部分には税金がかかりませんから、ニュートラルです。

むしろ、最初から投資をせずに手元に置いておくよりも運用効果がありますから、毎月必要な分配金以上の額は常に運用しておくことができるという意味では合理的ですよね。

原理的にはまとめて買っておいた株を毎月少しずつ売却して生活資金に充てているようなもので、これの利便性をあげたのが毎月分配型投信である、ということですね。

誤解する消費者とそれを利用する証券会社

さて、しかしながら、毎月分配型が社会に与えている実害について触れないわけにはいきません。

それは毎月分配型の投信が、本来の設立意義から外れて、「分配金がたくさん出る=高利回りの投信」と誤解した消費者から買われているということです。

中には、毎月分配型の投信から得られた分配金を再投資してる人までいるわけです。笑

そもそも配当金と分配金は別物だろとか、配当金ですらインカムゲインとキャピタルゲインは理論的に同一のものだろ、とかツッコミどころはまあたくさんあるのですが、高配当、高分配率、株主優待みたいな価値の払い出しに騙されるというのはこの業界における初心者あるあるですよね。

すばり、配当の高い株は得なのか?

2017年8月4日

毎月分配型の投信というのは基本的に手数料が高く設定されているため、証券会社としては是非とも売りたい商品であるわけだし、消費者が勝手に勘違いして買っていってくれる商品を売らない理由はありません。

まあだから、毎月分配型という仕組み自体が悪というわけではないのですが、単にリテラシーの低い消費者がなぜか普通の長期投資に採用してたりして問題になっている、というのが実際のところなんですよね。

毎月分配型の真の問題点とは?

ここまでは、毎月分配型それ自体というのは別に悪い仕組みじゃないという話をしてきました。

実際に僕も老後にいい商品があれば利用したいなとか思いますよ。

でも、毎月分配型の投信で絶対に擁護できないのは信託報酬が高すぎるという一点です。

タコ足分配自体は、毎月分配型投信の目的からして何の問題でもありませんが、バカみたいに高い手数料に擁護の余地はありません。

だから、結局は僕も毎月分配型の投信を批判することにはなるんですね。

SBI証券で上位の毎月分配型投信をみてみると、信託報酬がどれも1.9%とかになってます。

平均的な株式のリターンが6%前後だと思えば、リターンの1/3くらいを手数料で払ってることになるんですよ。

ふざけてますよね?

みなさんも正しく毎月分配型投信を批判して、本当に利便性の高い毎月分配型投信の登場に期待しましょう。

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