インフレってどうやって測ってるの?




資本主義に巣食う魔物、インフレーション。

今日はインフレーションについて理解を深めていきましょう。

そんなに難しい話はしないので大丈夫ですよ。

物価指数の測定方法

毎年の物価の変動を調べる方法はどのようなものでしょうか?

物価といっても、何に注目するかで変動率も変わるでしょうし、人によって購入するものも違いますよね。

もっとも有名な物価指数は消費者物価指数(単にCPIとされることが多い)ですが、これを測定するのにはマーケットバスケットといった概念を用います。

マーケットバスケットとは?

マーケットバスケットとは、価格水準の全体的な変化を用いるために使う仮想的な消費の組み合わせのことです。

例えば、あるスーパーを訪れる平均的な消費者はキャベツを1個、にんじんを1個、たまねぎを2個買うとします。

これらの価格を合計したものが、このマーケットバスケットにおける価格です。

もし複数の年でこのマーケットバスケットの物価変動を計測するのであれば、それぞれの年のキャベツ1個、にんじん1個、たまねぎ2個の値段を合計して比較すればいいですね。

アメリカのウォルマートにいくと、大きな袋に入った商品が入り口に置いてあって、これらの買い物をすると隣のスーパーで同じものを買うよりも○○%も安くなります!という風に展示してあるのをみかけます。これも一種のマーケットバスケットということができますが、この場合は商品がウォルマートによって恣意的に選択されていることが問題ですね。笑

マーケットバスケットの概念を利用することで、異なるスーパーでの物価の差や、あるいは異なる年での物価の差などの計測を可能にするわけです。

消費者物価指数(CPI)の測定

実際にCPIを測定するときには、先ほどの野菜の例よりもずっと大規模な調査を行います。

アメリカでCPIを計測するのには、アメリカの代表的な都市に住む、典型的な4人家族の消費内容に対応するマーケットバスケットの市場価格を調査して算出しています。

労働統計局はCPIの計算のためにスーパーマーケット、ガソリンスタンド、金物店など85都市の約2万1000の小売店へ調査員を派遣しています。

クルーグマン マクロ経済学より

アメリカにおけるCPIの比率をみてみると、住居費(住宅の所有、賃貸することに伴うあらゆる費用)の割合が42%を占めていますね。

これはつまり、一般的にインフレーションというときの4割もの要因は、土地の価格の変化によるものだということができるわけです。

その次に大きいのは交通費と食料・飲料費となっていますね。

消費者物価指数(CPI)にはバイアスがある?

CPIは政府歳出を決めるときなどの根拠にもなっており、政府は細心の注意を払って計測にあたりますが、経済学者はCPIがインフレ率を過大に評価していると信じています。

一方の家計は1983年の課税後の所得が2万ドルで、もう一方の家計は2004年の課税後の所得が4万ドルだったとしましょう。

CPIによれば、2004年の物価は1983年の物価の約2倍なので、2つの家計の生活水準はほぼ同じだったはずです。

ところが多くの経済学者は2004年の生活水準のほうが高いと主張し、それには2つの理由があります。

1. 購入割合の変化

CPIは同一のマーケットバスケットの価格変化を測るものだが、実際には消費者は相対的に高くなった商品を避けて安くなった商品を購入することになります。

例えばある年に牛丼の価格が2倍になったとします。もしマーケットバスケットにおける牛丼の割合が高かった場合、消費者の食費は一気にあがってしまうことになりますが、実際には消費者は牛丼は高くなったからうどんを食べよう、という風に価格に応じて購入割合を変えてしまいます。

この場合、CPIの計算だと同じ価格における生活水準は大きく下落したことになってしまいますが、消費者は代わりに安価なうどんを食べたことによってそこまで大きな生活水準の変化は生じてないわけです。

2. 技術革新

僕らの世界では常に技術革新によって新しい商品が生まれていますが、技術革新は、消費者の選択肢を増やすという点で、一定額の貨幣の価値をより高いものにします。つまり、技術革新は消費者物価の低下と同様の効果を持つわけです。

 

これらの理由は割と直感的なもので、例えばいくら通貨の価値が下がってしまったとはいえ、昭和の初期の時代に僕らと同じような生活水準の人がたくさんいたというのは想像できませんよね。

特に2番目の技術革新による貨幣価値の向上は、これからの社会においても大きな意味を持つものと僕は思っています。

今はまだ、働かないと食べていけないという人がほとんどですが、そのうちベーシックインカムなどの一律の政府からの現金支給において、とりあえず生きていけるくらいのレベルまで貨幣の価値が相対的に上昇する日が来るはずです。

ヨーロッパなどでも試験的に導入されている国なども出てきています。まだ国民全体の最低限の生活を一律に保証できるレベルの額は無理があるという意見が強いですが、時間の問題でしょう。

そうなれば僕らの労働というものに対する価値観も一気に変わり、より自由な世界が到来するはずだというのが僕の想像です。

まぁ、自由になっても人間が幸せになるとは限りませんけどね。

 

そんなわけで、今日は割と真面目にインフレーションについて書いてみました。

今度、株式投資にインフレーションが与える影響を詳述した記事なども書きたいと思ってますので良かったら見に来てください。

ちなみに昨日のETFの記事は、当サイトでもっともオススメのETFを紹介している記事になりますのでよかったらそちらもどうぞ!

バンガード VHT 徹底分析 おすすめ度No.1のヘルスケアセクターETF

2017年9月3日
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30代元システムエンジニア。 日本では経営学、アメリカで経済学や統計学などのビジネスを専攻。 趣味は株式投資からゲーム、音楽まで幅広く。 リンクフリーです、ご自由にどうぞ。