アクティブファンド vs インデックスファンド




本日の記事は、投資初心者の方向けにアクティブファンドとインデックスファンドの説明をした後、どちらの運用成績のほうが優れているのかを解説していきます。

2つのファンドの違いについて

世の中に数多くある投資信託や、ETFというのは2種類のファンドに大別することができます。

一つは、積極的に値上がりの見込める株などを売買し、市場平均以上の成果を残すことを目指すアクティブファンド、もう一つが、市場平均と同じ成果を目標として、日経平均株価やNYダウ30種などのベンチマークと同じ値動きをすることを目指したインデックスファンドです。

前者は積極(アクティブ)運用後者は消極(パッシブ)運用と呼ばれることもあります。

アクティブファンド インデックスファンド
運用方法 積極運用 消極運用
目標 市場平均以上の成果 市場平均と同じ成果
売買回数 多い 少ない
手数料 高い 安い

アクティブファンドはインデックスファンドよりも成績が悪い?

では、アクティブファンドとインデックスファンド、どちらのほうに大事な資産を預けるべきでしょうか?

実は、アクティブファンドは市場平均以上の利益を目指しているにも関わらず、インデックスファンドよりも成果があがらないことが長年の研究により証明されています。

以下の表などの数値はウォール街のランダム・ウォーカー 第11版を参照しています。

投資信託 vs 市場平均

アメリカのS&P500をベンチマークとして、比較してみましょう。

2013年12月末までの20年間の平均損益

S&P500の平均  +9.22%
株式投資信託の平均 +8.36%

この通り、20年間という長期間に渡って、株式投資信託の平均成果は市場平均よりも1%近くも下回っていました。

この数字をみると一部の人は、質の悪い投資信託が平均を下げているのであって、上位の投資信託の質は良いかもしれない、と反論するでしょう。

しかしそれも違います。

過去データを見る限り、ある特定の時期に好成績をおさめているファンドが、別の時期にも良い成績をおさめているとは言えないからです。

各年代の上位ファンドのその後の10年の成績

それでは、各年代において上位成績をおさめたファンドが、次の10年にどのような成績に終わったかを見てみましょう。

1970 – 1979 1980 – 1989
70年代の上位20ファンド平均 19.0% 11.1%
全株式投資信託平均 10.4% 11.7%

1970年代のベストファンド20の平均は19.0%で、全株式投資信託平均の10.4%を大きく上回っていますが、同ファンドの次の10年は全株式投資信託平均が11.7に対して11.1%とアンダーパフォームしました。

1980 – 1989 1990 – 1999
80年代の上位20ファンド平均 18.0% 13.7%
S&P500平均 14.1% 14.9%

1980年代のベストファンド20の平均は18.0%でS&P指数平均の14.1%を上回りましたが、同ファンドの次の10年はS&P500が14.9%に対して13.7%とアンダーパフォームしました。

1990 – 1999 2000 – 2009
90年代の上位20ファンド平均 18.0% -2.2%
S&P500平均 14.9% -0.9%

2000年代にバブルが弾けた際の成績も、やはり90年代の上位ファンドに比べて市場平均のほうがマシな成績になっています。

いろいろなファンドがいれば、必ず平均を超えるファンドが出てくるわけですが、この結果を見る限りは、それは再現性のあるものではなく偶然によるものだと言うことができます。

もはやアクティブファンドは悪い成績に終わることもある、というような話ですらなく、平均的には常に市場平均に負けているのです。

わざわざ手数料の高いアクティブファンドを選ぶ理由はなにもありません。

なぜアクティブファンドはダメなのか?

積極的に利益を狙って取引をしているアクティブファンドが、ほとんど常にインデックスファンドよりも悪い成績に終わっているというのはピンと来ない方もいるでしょう。

でも、市場というのはそれだけ予測が難しいものなのです。

これはウォール街のプロフェッショナルだけではなく、ノーベル賞を取ったような経済学者ですら正確に予測するのは不可能と断言しています。

別の言い方をすれば、金融業界のアクティブ運用者の生産性は、その高価な人件費や売買コストに見合うものではない、ということです。

このことはインデックス運用を推進する以外でも、僕たちの普段の取引のあり方でも参考にすべきでしょう。

相場の先を読んで売買をしようとしても、余計なコストや税金の支払いばかりが積み重なり、ロクな結果にならないのは目に見えています。

当サイトで、売買回数を最低限にしてコストを最小化するバイ&ホールドを推進しているのはこのような理由によるものです。

ウォール街のプロフェッショナルたちは、決してバカの集まりではありません。

毎日、運用のことを考えているプロが運用してもこのような体たらくなのですから、僕たち個人投資家がアクティブ運用をすべきでないのはあまりに自明です。

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30代元システムエンジニア。 日本では経営学、アメリカで経済学や統計学などのビジネスを専攻。 趣味は株式投資からゲーム、音楽まで幅広く。 リンクフリーです、ご自由にどうぞ。