Direxion TMF 徹底分析 米20年超長期国債に3倍のレバレッジをかけたETF




Direxion TMF とは

Direxion Daily 20+ Year Treasury Bull 3X(TMF)は、手数料および費用の控除前の段階で、NYSE 20年米国債指数の3倍の投資効果を指標としたETFです。

インデックスの年数別国債比率

27-30年が42%、24-27年が36.45%、20-24年が21.53%となっています。20年以上の国債の中でも、より長期のものが多くなっています。

経費率

純経費率は0.95%です。レバレッジをかけているために普通のインデックス商品よりもだいぶ高くなります。

過去の実績

TMFの設定日は2009/4/16です。

同じ長期国債にレバレッジをかけずに投資している商品であるTLTと各年の動きを比べてみましょう。

TLT TMF
2012 2.63% 0.6%
2013 -13.37% -39.01%
2014 27.30% 97.34%
2015 -1.79% -13.73%
2016 1.18% -2.52%
過去5年年率 3.04% 2.56%

債券というとローリスク・ローリターンのディフェンシブなアセットというイメージのある方もいらっしゃると思いますが、TLTやそれにレバレッジをかけたTMFというような、長期国債に投資をするETFというのは基本的に、ハイリスク・ミドルリターンくらいな商品です。

TMFはレバレッジが3倍となっていて、2013年~2014年はすごい値幅で乱高下していますが、最終的には5年では2.56%の年率リターンとなっており、ノーレバレッジのTLTの年率リターンを下回っています。

当サイトのTMF評価

総合評価

期待リターン ★★★★☆
リスクの低さ ★☆☆☆☆
経費コスト ★☆☆☆☆
将来予測 ★★★☆☆
おすすめ度 ★☆☆☆☆

評価理由

TMFはレバレッジ商品という性質上、誰にでもおすすめできるETFではありません。

また、単体ではパフォーマンスがあまりよくない商品ですので他のETFと組み合わせて使うのが基本的な使い方となります。

当サイトの推奨ポートフォリオでは不採用です。

シーゲル流、日本人向けポートフォリオ

2017.02.20

レバレッジETFは、短期取引のギャンブルをするための商品という言説が流布されていますが、これは誤りであると考えています。

レバレッジ商品は確かに長期になると指標の動きから乖離するのは確かですが、これは必ずしもマイナス方向に乖離するということではありません。

このあたりの解説は過去記事をご覧ください。

レバレッジETFは、本質的には逆ドルコスト平均法である

2017.10.25

なぜTMFが採用されるのか?

TMFは単体ではあまりよい商品とはいえません。ここ5年のシャープレシオは0.21程度であり、リターンの割にはリスクの高すぎる商品だということができます。

しかし、VTI(SPY)に対してEDV(TLT)、SPXLに対してTMFというように、株式と長期債ETFを組み合わせたポートフォリオを構築すると、相関係数の低さからリスクを減らすことができるという特性があります。

Direxion SPXL 徹底分析 アメリカS&P500の3倍の投資効果を実現するレバレッジ3倍ETF

2017.11.22

ただし、SPXLと組み合わせた運用をする場合はSPXLとの乖離幅が大きくなるため、頻繁なリバランスが必要となり必要コストを押し上げてしまうのは大きな欠点のひとつであると考えています。

ROKOHOUSEはシーゲル流のポートフォリオを軸に誰にでもできる運用方法を紹介する一方、レバレッジETFを利用したテクニカルなポートフォリオの解説なども取り上げていきたいと考えてますが、これは当サイトが現代ポートフォリオ理論を重要視しているためです。

レバレッジETFは現代ポートフォリオ理論と相性がよく、上級者の方にとっては面白い話になるのではないかと思いますので、ご興味のある方はご期待くださいませ。

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