株価の仕組みから学ぶことができる、たくさんのこと




僕が株の勉強をはじめて間もない頃、なるほど!と感動したことがありました。

これ、少し考えれば当たり前の話であるんですけども、とても大事なことなんですよね。

株式の理論的な価値は、将来の配当の割引現在価値を合計したものです。

現在価値の考え方:未来のお金は今あるお金よりも価値が低いので、その分を割り引いて評価します。

僕たちが株を売買するときは、なんとなく市場によって価格が決定されていて、人々の思惑のみが価格の決定要因になっているのではないか、と考えてしまいがちですが、これが株式の価格決定における基本メカニズムなんですね。

これだけ聞くと、「ふーん。」かもしれませんが、これは事業や不動産をはじめ、あらゆる投資において同じ考え方が適用できます。

すばり、配当の高い株は得なのか?

2017年8月4日

VALUの理論価格は0円である

有名Youtuberのヒカルさんが炎上して有名になったサービス、VALU。

あれは例えば流動性のあるファンクラブ会員券を実現できるというような意味で画期的かつ面白いサービスだった(過去形)と思いますが、VALUを売買してお金儲けをしようとしていた層も一定数参加者にいました。

でも、さきほどの理論株価の考え方を知っていれば、VALUを買うことに価値がないことは自明ですよね。

だって配当はないし、VALUを買うことで得られるメリットはVALU主の設定する優待のみですが、これには法的拘束力がありませんから。

もちろん、あとから市場に参加した人がより高い値段で買ってくれれば儲かることはあるわけですが、これは単にバカがよりバカが現れるのを期待するだけの、いつか確実に破綻するゼロサムゲームであり、投機に過ぎないわけです。

ヒカルさんはVALUの運営が設定したルールの範囲内で売買をしただけなのに、なぜか訴えられる話にまで事態は悪化していき、僕は心底VALUの運営にたいしてがっかりしました。

最悪の運営と、残念な投機家たちがその責任を有名Youtuberに押し付け、わかりやすい悪役に仕立て上げたあげくに自らの潔癖を主張するという見るに堪えない出来事だったと思います。

積立NISA vs 現行NISA

少し前に積立NISAと現行NISAではどちらが得かを公開しましたが、この時の計算にもこれと似たような考え方を使っています。

それぞれのNISA口座の価値は、その口座が将来無税にすることができる額の合計です。

これを計算すると、積立NISA15年分と現行NISA5年分+ロールオーバーの上乗せ分がおよそ等しい価値となるため、15年以上運用する場合には積立NISAを選んだほうがお得となります。

【訂正記事】ROKOHOUSEは、現行NISAよりも積立NISAを推奨します。

2017年11月1日

価値のあるブログ記事とは?

昨日はバフェット太郎 vs GE太郎の記事のおかげで、1日の最高来場者数を更新しました。

ぶっちゃけ騒ぎに便乗しただけなので、大体予想通りだったのですが。

でも、僕はこういう瞬間的なネタや、瞬間的な相場情報よりも、地道に検索され続けるような記事を中心に更新していくつもりです。

記事の価値は、記事を更新した当日の読者ではなくて、これから将来に渡って集める読者の合計だからです。

バフェットは、「これから数年のFRBの金利政策を仮に知ることができたとしても、それは私の投資に何の影響も与えない。」という趣旨の発言をしています。

どこかの企業の決算が良かったとか悪かったとかの情報は、それがインサイダー情報でもない限りは、長期投資にはほとんど影響を与えません。

僕が株式投資で重視しているのは、

  • どのようなアセットアロケーションが良いか?
  • バイ・アンド・ホールド以外に合理的な売買ルールが存在するか?
  • 国際分散投資によりこれから重視すべき国が存在するか?
  • レバレッジETFは長期投資においても良いリターンを実現するか?

というような、より原理原則的なお話です。

今の相場状況がどうだとか、そういった情報は瑣末な話題であり、合理的な投資家がそれによって過剰に右往左往すべきでないことは歴史的に明らかだからです。

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