もっともシンプルで美しく優秀なポートフォリオを紹介する




誰にでもつくれて、一流の投資家にも引けを取らない結果を残すであろうポートフォリオを紹介しようと思います。

バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF(VT)というETFのみで構成されたポートフォリオですね。

ここでは他のポートフォリオと合わせて、ETFを使った場合の構成となっていますが、日本の投資信託でも大丈夫、というかそのほうが実はオススメだったりします。

投資信託を選んだ場合は分配金を自動的に再投資してくれるプランを選べるため、税金や手数料を考えてもそのほうが効率的です。

「EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド」や「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)」はVTと同じ指数をターゲットにしたインデックスファンドですし、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」なども日本が含まれていないものの手数料が割安なためオススメできるでしょう。

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こうした世界の株式に分散したファンド1本でオシマイ!!というのがこのポートフォリオとなります。

もはやポートフォリオと呼ぶのもおこがましい気がしますが。笑

金融商品 割合
VT または 世界株式低コスト投資信託 100%

こういうことですね。

シーゲル教授のStocks for the Long Run 5/Eから、世界の株式(過去100年ほど)のリターンをみてみると、

このように、どの国でも株式は正のリターンをあげてきました。

これからの次の100年も上位の国が勝つとは限りませんが、重要なのはどの国も長期では株式投資がリターンをあげてきた、という点です。

リスクの調整方法

このポートフォリオは100%が株式で占められているので、全資産を投資するにはリスクが高すぎると考える方もいらっしゃるでしょう。

そこで、リスクを調整するには2つ方法があります。

1つ目は投資額自体を減らす方法。

資産が1000万円あるとしたら、500万円だけ投資することにしようという風に考える方法ですね。

2つ目はポートフォリオの比重を変える方法ですが、例えばVTを70%くらいにして米国長期債(TLT)などを30%くらい足すという方法もオススメです。

シンプルでわかりやすいのは1つ目だと思いますが、2つ目はリスクとリターンの比率で考えたときの投資効率をあげることができますので、ご自身に合ったほうを選ばれるのが良いと思います。

初心者向けだが初心者向けではない理由

僕が今回この記事を書いたのにはいくつか理由がある(後述)のですが、まず最初にお断りしておきたいのは、このポートフォリオは誰でも簡単につくれるという意味においては初心者向けと言えますが、初心者に限らず万人向けのポートフォリオであるということです。

というのも、ほとんどの人は将来、このポートフォリオをずっと維持していただけの人にトータルリターンで負けるだろうからです。

え?インデックス投資って平均を狙う戦略でしょ?じゃあ半分の人は勝つんじゃない?

と思う方もいらっしゃると思いますが、それは間違いです。

まず一つ目の理由として、個別株のリターンは少数の大勝ち株と、多数の負け株に分布する確率が高いことがあげられます。

少し難しい話かもしれませんが、過去の記事でこのあたりは詳しく考察しているので興味があればどうぞ。

リスクと複利の関係について解説したいと思う──なぜ個別株が負けるのか?編

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そして、二つ目の理由として、このポートフォリオは一切のリバランスが必要なく、売買コストや税金コストが最小水準だからです。

これは僕の意見ですが、少し知識をつけた中級者というのは余計なことをしやすくなるため、結果的にパフォーマンスを落とす傾向というのがあると思います。

麻雀などでも同じような現象が観察されて面白いと思うのですが、真っ直ぐにアガリにいったり、ベタオリをしたほうがいい場面で相手の待ち牌を読もうとして失敗するんですね。

投資でも同様に、プロでも読むのが難しいマクロ経済の動向を読もうとして売買を繰り返し、結果的に先送りできたはずの税金を納めることになるという具合です。

バリュー投資やモメンタム投資はそれなりに根拠がある投資法で研究対象としては面白いですが、なかなか成功が難しいのはこの理由が大きいと思っています。

ある企業のバリューやモメンタムによって企業を買うということは、その指標が変わったら売るということでもあるので、必然的に売買コストと税金コストがあがります。

僕が基本的にバイ・アンド・ホールド中心の投資戦略を取っているのにはこういった理由があります。

なぜシンプルなポートフォリオ戦略を掲載したのか

ROKOHOUSEでこれまで紹介してきたシーゲル教授のアノマリーに基づいたポートフォリオや、レバレッジETFを活用してシャープレシオの高いポートフォリオにレバレッジをかけるようなポートフォリオを読んできていただいた方には少し退屈なポートフォリオの紹介になってしまったかもしれません。

僕もさすがにこのVT100%のポートフォリオなんて情報価値もなさそうだし書かなくてもいいかなと思い掲載してきませんでしたが気が変わりました。

最近、友人に投資について教えて欲しいと言われて友人の家で株式投資の講座を開いたんですが、僕は毎回友人に投資を教えるときは、「VT100%でもいいと思うよ」という感じでこのポートフォリオを最初に解説するんですね。

でも友人にこのサイトを見せた時に、サイドバーには少し特殊なポートフォリオの記事ばかりが載っているので、初心者の人がみるとわかりにくいかもしれないなという気づきがありました。

今までも、個別の記事の中や初心者用の記事の中ではVT100%という選択肢もある旨は説明していましたが、やはり当サイトの目玉記事はポートフォリオの紹介記事なので、この記事を作っておくべきかなと思った次第です。

僕の取っている投資戦略を説明しておく

さて、VT100%が優れた戦略であることをお伝えしてきましたが、僕自身がこの戦略をとっているかというととっていません。笑

僕はいま、VDCやVHTなどの低ベータETF、VWOやVEAなどの世界株式ETF、そしてSPXLやTMFをつかったレバレッジドポートフォリオに投資をしています。

2018年1月のポートフォリオ

2018.01.13

他にはコモディティなども少し前に買いましたが、基本的なスタンスは世界に分散しつつ、リスクが低めのETFを採用しつつその分レバレッジをかけて平均以上のリターンを狙う戦略をとっています。

ただし、僕の投資における理念は長期分散投資ということに集約できるので、変わったことをやっているようにみえるかもしれませんが大枠ではそんなに変わりません。

レバレッジがかかっていようとかかっていまいと世界の株式を分散しながら長期で保有しようという方針は一貫しています。

低コストスマートベータETFを利用したシーゲル流ポートフォリオも、レバレッジETFを利用した各種ポートフォリオも、全て長期分散投資のためのポートフォリオです。

いろいろな投資戦略を学びたい人は是非他のポートフォリオのページなども目を通していただければと思いますが、このシンプルなポートフォリオも十分にオススメできるものですので、初心者の方も熟練者の方も、自信を持って採用していただければいいのではないかと思っています。

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6 件のコメント

    • たぱぞうさん

      なんかいつも難しそうなことやってると言われるのでこんなの書いてみるのもいいかなと思いました。笑
      意外と他のブロガーさんの同じような記事もあまり見ませんし。
      僕は初心者の人にとりあえず投資を教えるときには必ずVTは選択肢にいれます。

  • こんにちは、いつも勉強させていただいています。
    私もVTは素晴らしい商品だと思っていたのですが、最近疑問が出てきました。
    ご意見いただいてもいいでしょうか?

    楽天VTの7月報告書を見たところ、指数に対して-0.4%の乖離を起こしています
    https://www.rakuten-toushin.co.jp/fund/nav/rivge/pdf/rivge_M201807.pdf

    もっとも、これは楽天VT⇔VTの乖離ではなく、ほぼ間違いなくVT⇔指数の乖離です。
    これについて、資産額120億ドルを誇るETFが1か月で0.4%の乖離を起こすなんて
    VTって本当にいい商品なのか?という疑問が出てきました

    個人的には、VTに含まれる新興国の小型株式は頻繁に上場廃止なり
    倒産を繰り返していて、そのせいでVTのお金が消えていった結果
    このような乖離を起こしているのかと推測しているのですが
    ご意見いただければ幸いです。

    • jaaさん

      興味深いコメントありがとうございます。
      ETFと指数の乖離については、「そもそも指数がベストなバランスというわけでもないので指数と乖離していること自体は何の問題でもなく、コンスタントに下方乖離しているとかでない限りは問題ない」
      というのがいつもの僕の回答なのですが、この場合は下方への乖離であり、かつ乖離の幅が比較的大きいことからも今後気にしておいたほうがよさそうですね。
      乖離の原因については僕はわかりませんとしかお答えできませんが、VTとVTのバランスに合わせたVTI+VEA+VWOのどちらの成績が良いかを比較してみるのは有益かもしれませんね(バランスは常に変わるので難しいですが)。
      仮にVTI+VEA+VWOでもコンスタントに乖離して他に代替案もないようであれば、まあこの乖離は世界分散投資のコストなのだと納得することもできますし。

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