何人の人間を救えば、1人の殺人は許されるのか?




過激なタイトルでお送りします本日の記事は、ネガティビティ・バイアスについてです。

殺人は絶対に許されない?

本当にそうでしょうか。

例えば、彼が過去に犯した殺人を償って、人命を救うような英雄的行為を行ったとします。

彼は確かに1人の人間の命を奪いましたが、同時に1人の人間の命を救いました。

人は彼について、どのように考えるでしょう?

本日の参考文献はこちらです。

ネガティビティ・バイアスの原理

ある心理学の調査(Gardner, Csikszentmihalyi, & Damon,2001)によれば、ある人の性格を評価する場合において、一度の殺人を埋め合わせるためには、人命を救うような英雄的行為を25回しなければならないと見積もられています。

他にも例えば、結婚生活の相互関係において、一つの致命的で破壊的な行為による損害を埋め合わせるためには、少なくとも5つの善行もしくは建設的な行為をしなければなりません。

食事を用意する際、食べ物はゴキブリ一匹の触覚によって簡単に汚染されてしまいますが、それを浄化するのは困難です。

僕たちの心は、脅威や侵害や失敗を発見して反応するように配線されているため、すべての物事をよくみようとしてもそれは不可能です。

生物は自然淘汰において勝ち抜いていく過程において、より早くリスクに反応し、敵を発見するように心を作り上げてきたのです。

脅威や不快に対する反応は、好機や快に対する反応よりも速く、強く、抑制するのが困難です。

私たちはちっぽけな病気ほどには、大いなる健康には敏感ではない

ベンジャミン・フランクリン

株式投資とネガティビティ・バイアス

株式投資においても、ネガティビティ・バイアスが働きます。

金融取引やギャンブルにおいて、ある額のお金を手に入れる快は、それと同等の額のお金を失う苦痛よりも小さいことが知られています。

ここに一つの問題があり、合理的に期待値などの計算をするには、1 - 1 = 0でなくてはならず、1 - 1 = -1であってはいけません。

確かに、金融商品にはいかがわしいものも多く、投資のような儲け話には詐欺のようなものも多いので、リスクへの嗅覚はある程度必要なのですが、株式投資のリターンは本質的にリスクからきているものなので、リスクを過剰に恐れている人はお金を増やすことができないのです。

普通の人にとって、「元本割れリスク」は強烈な言葉です。

こうしたリスクを超えて、株式投資をはじめてみようと思うことは大きな決断となります。

ここからは僕からの個人的なアドバイスですが、株式投資において、分散投資&長期投資というひとつの解にたどり着いた方にとっては、リスクをそこまで過大評価する必要はありません。

お金を増やすコツは、元本割れリスクから考えるのではなく期待値から考えることです。

短期的に元本割れをするリスクがあったとしても、それが期待値の高い投資である限り、長期的にはマイナス方向へのリスクは期待値によって相殺され、ほとんどの場合プラスになるからです。

世の中の投信のうちいわゆる均等バランス型などの商品は、こうしたネガティビティ・バイアスのかかった人間の感情に合わせて設計された商品であるため、一般に債権比率が高く、株式比率が過剰に低くなっています。

株式投資のプロフェッショナルが口を揃えていうことですが、株式の推奨比率は一般に考えられているよりも高く、リスク許容度によるとはいえ最低でも60%ほどの比率では保有しておくべきだと僕は考えています。

最適なアセットアロケーションを求めて

2017.09.10
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30代元システムエンジニア。
日本では経営学、アメリカで経済学や統計学などのビジネスを専攻。
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